園長 吉村裕の著書紹介 

幼稚園 365日の集団づくり 日常保育編

(明治図書刊)

幼稚園の1年間365日の活動づくりについて、①活動の流れをまとめた「デイリープログラム」②感動した子どものつぶやきを集めた「天使のひと言&子どもの行動」③保育者視点の気づき・リアルな体験をまとめた「私の保育日誌」の3点を切り口にまとめた日常保育編。

本書【デイリープログラムの意味とその魅力】から
先輩たちが積み重ねてきたデイリープログラムを何度も繰り返し読むうちに“広野の教育”がわかり、望ましい保育者としての姿も見えてきます。
心の準備ができたらその教育に必要なものの準備や環境を整えます。
昔から“段取り八分、仕事二分”という格言がありますが、事前の準備がいかに大切かを表した言葉です。しっかりと準備することで気持ちも落ち着きます。自信にもなり子どもたちの前に堂々と立つことができます。心にゆとりがあると子どもの反応や状態もよく見えてきます。アンテナをしっかり張り、声にはならない声を聞いたり見えない戸惑いを見つけたりしてほしいと願っています。子どもは素直で純粋なので保育者の思いに必ず応えてくれると信じましょう。

幼稚園 365日の集団づくり 年間行事編

(明治図書刊)

幼稚園の1年間365日の活動づくりについて、①活動の流れをまとめた「デイリープログラム」②感動した子どものつぶやきを集めた「天使のひと言&子どもの行動」③保育者視点の気づき・リアルな体験をまとめた「私の保育日誌」の3点を切り口にまとめた年間保育編。

本書【デイリープログラムと1年間の行事】から
春夏秋冬、日本には四季があります。せっかく日本に生まれてきたのですから、子どもたちにもしっかり季節感を味わってほしいと思っています。感性豊かで純粋な、まるで水が土に浸みこんでいくように何でも吸収できるのが幼児期です。四季の美しさや受け継がれてきた日本文化の伝統を正しく伝えていくことが私たちの責務であると思います。
行事の意味を知り、この日はこんな言われがあってこんなふうに過ごし、こんな思いが込められていると感じながら、子どもの言葉や心の引き出しが増えていくことを願っています。そして、行事のなかには変わることなく毎年続けられていく普遍的な要素と、昨年とは一味違うエッセンスの加わったものが存在しています。その両方が相まって、より楽しくなっているのが私たちの園の保育だと言えます。同じ行事であっても決して同じではない。どこかに“今年は”という隠し味が入っているのですから楽しくないはずがありません。子どもたちは心躍る体験や思い出を通して豊かな感性や情緒を育んでいきます。

子どもの心とからだを育てる

(大修館書店刊)

大修館書店という教育書籍の大手であり、硬派な出版社から幼児教育関係の本が出せたことは、この道を歩み続けてきた人間に取りまして望外の幸せでした。

まして、サブタイトルには、「広野幼稚園からのメッセージ」ということで、一時は全国の保育関係者の間に飛び交ったのですから、なおのことです。

当園でも、この本を相当数購入し、毎年入ってくる新卒の先生方に広野幼稚園の保育内容を、すばやくかつ比較的容易に理解するバイブルとして与えることで、保育に一本の太い柱を立てたのでした。タイトルは「子どもを育てる」ですが、保育者を育てる本でもあるのです。

初版以来かなりの年月が過ぎましたが、今もほとんどの内容が生きた指導法となっていることは、保育の保守性を考えても、なかなかのものと思っています。

広野幼稚園の保育は、今後もこの一冊の理念から大きくぶれることなく進められていくことでしょう。

幼児と保育者の心のかよいあい

(明治図書刊)

この本は幼児教育界に生まれるべくして生まれた本だと言えると思います。その当時、当園に在籍していた広野幼稚園のすばらしい保育者たちが耳を澄まし、目を見開いて子どもの言葉や行動を数多く拾い集め、それを二人の著者が統合し、子どもの心の奥底を知りたいという強い願いのもと、その後、分析したものだからです。

前著が保育の中身(ノウハウ)であるのに対し、後者はその対象に当たるものを観察し、大人の常識と子どもの常識との差をいかに小さくするか追求した軌跡であります。子どもを深く知るということは、新卒者を一人の若い女性から比較的短期間でプロとしての自覚と実力をもつ保育者に育て上げ、かつ、接する子どもをやさしく育てなければという使命感をもたせることに通じます。

比較的、短期間に優秀な保育者を育てるということは、指導する側の熱意と実力に加えて、指針となる書物が絶対に必要であると考えています。

著者紹介

著者 吉村 裕

学校法人広野学園 広野幼稚園 理事長兼園長

社会福祉法人 広野保育所 理事長

広野幼稚園では“ベーシック教育”という理念を大切にしています。
“ベーシック教育”とは、人生の基礎を作るこの時期に大切にしなければならない基本の教育のことです。
この教育で最も大切なことは、保育者が子どもたちの言葉に耳を傾け、その行動に目を開き、しっかりと“心の動き”を知ることです。
子どもたちは安全に遊び、保護者が安心して預けることができる環境の中で、のびのびと元気に生活し感性豊かに育ちます。
また、運動の基礎を大切に必要な動きや体力を身につけ、絵を描いたり音楽に取り組んだりすることで、心の豊かさを育みます。
子どもたちは、幼稚園の中で一気に輝きを増していきます。

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